リンダ リンダ

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最近、全ての執着を手放せる人ほど美しいとされている。
何にも囚われず、感情に振り回されずに生きる姿は、確かに洗練されていて、多くの人にとって理想的なのだろう。

しかし、私はそれだけが本当の美しさだとは思わない。

人は誰しも、自分なりの理想を持っている。
それは「こうなりたい」という自分自身への理想かもしれないし、「この人と付き合いたい」「この人と結婚したい」といった他人を介した理想かもしれない。
あるいは、「この車に乗りたい」「この時計やバッグを身につけたい」といった物を介した理想もあるだろう。

そして人は、自分の手が届くか届かないか、その瀬戸際にあるものほど強く追い求めてしまう。
だからこそ執着が生まれるのだと思う。

また、「自分にはこれが相応しいはずだ」と思ってしまう、その傲慢さも執着の原因なのだろう。
理想を求めることは、時に自分自身を苦しめる。

一つの理想を乗り越えたとしても、また次の理想を追い求め、終わりのない執着によって自分を責め続けてしまう。
本人も、それが苦しいことだと分かっている。
それでも、簡単には手放せない。

諦めてしまう方が、きっと楽だ。
それでも諦めきれず、傷つく可能性があると分かっていながら、何かに縋り、理想を追い求め続けてしまう。

私は、そんな人間臭さにこそ美しさを感じる。

綺麗な部分だけを見せて生きるのではなく、未熟さや欲望、弱さを抱えながら、それでも何かを求め続けてしまう。
その不器用さこそ、とても人間らしいと思う。

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